農業の傍ら、キッチンカーや飲食店事業も手掛ける若手生産者の宮部さん。
畑の様子や生産している野菜のこと、農業の世界に入ったきっかけなどなど。
生産者と消費者が繋がり、より農業を身近に感じてもらえるよう積極的に取り組んでいる宮部さんのこと、教えていただきました。
店長(以下:店)
今の時代に、若くして農業の世界にがっちりと足を踏み入れたきっかけは何かあったのですか??
農業を始める前はどんなお仕事をされていたのかも気になります。
宮部さん(以下:宮)
大学卒業後、空港でのグランドハンドリング業務を行う会社へ入社し3年勤務しました。その後、研究所や企業向けの商社へ転職し営業マンとして3年勤務したので、会社員を計6年経験したのちに脱サラしました。
その頃、何か自分で生み出したもので人に喜んでもらいたいという思いがあって。
そういえば小さい頃から米作りは携わっていたし、自然が好きだなぁと思っていたところ、牛久市の大根農家さんに声をかけていただいたんです。
その大根農家さんで3年間研修させていただき、実家のある稲敷市にUターンして新規就農と相成りました。
店
すごい!宮部さんさらっと3年研修して~と仰っていますが農業全く関係ない会社員生活からの転職ですよね!?苦労もたくさんあったと想像します…!それでも今こうして農業で独立されているのはやはり宮部さんの気持ちの強さとお人柄ですね。今はどんな野菜を作っているんですか?
宮
春のたまねぎ、夏の枝豆、とうもろこし、秋のさつまいも、冬のブロッコリー、大根、キャベツなどをメインに日々野菜づくりに励んでいます。
店
宮部さんが運営する農園『あかつきえん』のインスタにもいつも美味しそうな野菜がUPされてますよね!あかつきえんではどんな活動をされているんですか?
宮
収穫の時期には、より野菜を身近に感じてもらえるよう、畑でどのような形で育っているのかも知ってもらいたく収穫体験なども受け付けています。
また、お客様の生の声も聞けるようマルシェやスーパーでの対面販売も行なっています。
その中で、2022年からは畑で採れた野菜のロスを少しでも減らそうと、おでん屋さんとタッグを組み収穫した野菜を取り入れたカレーをキッチンカーにて販売もしています。
そして2024年春、茨城県つくば市竹園で『Farmer’s Table LABO』という飲食店をオープンしました。ここでは、「生産者の顔が見えるお店」として、地元茨城産の新鮮な野菜やお肉を中心に美味しい食べ方を研究しご提供しています。
店
収穫体験!子供たちの楽しそうな顔が目に浮かびます!そして農家レストランまで!!!若い世代の消費者が農業を身近に感じられる機会を作ってくださっている事、頭が下がります!
宮
収穫した野菜は主に市場、近隣の直売所、スーパーへ出荷しているほか、『LABO』でも買えますので、見かけた際は手に取っていただけたら嬉しいです。
店
はい!皆さま新利根直売所でも宮部さんの野菜を取り扱っておりますのでご来店の際はぜひチェックしてくださいね♪
宮部さんありがとうございました!
<編集後記>
たぶんですけど、宮部さんて、周りの人に「彼のために何かできることあればぜひサポートしたい」と思わせる魅力があるんですよね~。実際私もそう思ってます。優しい人柄と、今どきの感覚を持った、間違いなく稲敷のエースの一人だと思います。宮部さん今後ともよろしくお願いします!